熟年自転車ひとり旅「ユーラシア大陸横断ツーリング」 後編(2011年5月1日〜10日)
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はじめにスタートまでの出来事を書いておきたいと思います。インターネットでローマ行きの片道の格安航空券を探したがみつからない。
ある旅行会社に行くと、片道航空券では入国できないと言って断られる。次にJBTに行くと、中国国際航空の成田発北京乗り継ぎローマ行の予約が取れる。
ところが後日電話があり、片道航空券では入国できない恐れがあるのでビザを取ってくださいと言われる。
イタリア大使館に電話すると、日本人は90日間ビザなしで滞在できるので観光ビザは出していない。
ローマのパスポートコントロールの係官に質問された場合には旅行目的をよく話してくださいと言われる。jtbにこのことを話し航空券を購入。
ところが4月に入ってjtbから電話があり、中国国際航空の成田ー北京の時刻変更があり、乗り継ぎができなくなったというので、これをキャンセル。
アエロフロートの成田発モスクワ乗り継ぎのローマ行があると言われ、これを購入。
アエロフロートの搭乗手続の時間と自転車の持ち込みの話をすると、自転車については乗せられるかどうかロシア本国に問合せ、後日回答すると言われる。
結果は乗せられることになったが、こんなことはその場で即決してもらいたいものだと思う。
出発前に以上のような面倒なやりとりで疲れた。
5月10日(火)晴
アクヒサール〜バルケスィル手前20qの湖畔
走行距離:69.15q

今日も昨日に引続き強い向かい風。その上に上りが多い。時おり風にあおられハンドルをとられる。
そんな状況で、7:30にスタートしたにも関わらず、午前中の走行距離はたったの40q。走るのが嫌になるようなスピードだ。
14時頃坂を必死で上っていると、追い越して行ったパトカーから警察官降りて止まれの合図。パスポートのチェックかと思って止まると、
どこから来たのと聞かれ、日本からと答えると、何か言ったあと握手を求めてくる。さらに何か言ったあと、今度はキャンディを手渡してくれる。
トルコ語で言葉はわからなかったがとても親日的な感じで嬉しい。このあと風は相変わらず強い向かい風だが道路はようやく下り基調となる。
フロントのギアもこれまでセンターかインナーばかりだったが、ここからアウター中心となる。
昨夜ピットツルオカさんからのメールの調整方法のご連絡をいただきしっかりと調整していたので良好な状態に戻った。ピットツルオカさんに感謝。
16時頃ロケーションの良い場所が現れる。ここでキャンプをしたいと思ったが水が少なくなっている。食料は持っているのに。
あきらめて先に向かおうとすると、運良くガソリンスタンドがあった。ここでミネラルウォーターを購入、親父に湖畔でキャンプしても大丈夫と尋ねると、大丈夫だ。
どこから来たの聞かれたので、日本からと答えると、チャイを飲んでゆけと、あたたかいチャイを入れてくれる。
湖畔でテントを張っていると、トラクターに乗った親子が降りてきて、テントを張るのを手伝ってくれる。
今日は走る方は風と上りで厳しかったが、素晴らしい出会いとトルコの人の親切に嬉しい一日だった。
写真はテントを張るのを手伝ってくれたチェティン親子
5月9日(月)晴
イズミル〜マニサ〜アクヒサール
走行距離:63.51q

ホテルから幹線道路に出ると、私を追い越したクルマが停まって、手を出して止まれの合図を送ってくる。なんだろうと止まると、なんと昨日出会ったムハリスだ。
もう会うこともないと思っていたのでびっくりだ。彼はマルサという町にある会社に通勤の途中だという。マルサまでは上りがきついのでこのクルマに乗って行けという。
すぐ自転車用のラックを取りだし、クルマの後部に2、3分で簡単に取り付ける。彼はビアンキの工場に勤めている。一緒に会社に来ないかと誘われ、行くことにする。
会社に着くと、守衛がすぐゲートを開く。顔パスだ。すぐ事務室へ。個室だ。コーヒーを入れてくれ、東芝のパソコンでビアンキや彼が走ったアメリカやカナダ、自宅や奥さんの画像を見せてくれる。
その間に社員が2度ほど書類をもってサインをもらいにくる。昨日はサイクルジャージでわからなかったが、今日の雰囲気では管理職だと感じる。
その後工場見学。写真を撮らせてもらっておいとまする。時間は10時。今日は走れるところまで走ってキャンプをしたいと走りはじめる。
正午を少し過ぎた辺りでレストランがあったので昼食。薄焼きパンの上に肉を乗せ、テマトととおがらしを添えたチョブ・シシという料理を食べてみる。パンと肉がうまい。
昼食後13時に走りはじめる強い向かい風。時速は8〜9q坂を上っているような感じ。途中で午前中は正常に作動していた変速機の調子が悪い。
フロントのギアがアウターに入らない。調整したがダメ。この向かい風でアウターに入れることはあまりないので、宿についたら調整しようと、
いつもの自転車屋さんピット ツルオカに調整の仕方を教えてくれとメールを送っておく。16時アクヒサールという町に入った。町の人に観光案内所を尋ねるとないという。
キャンプ場はないかというと、これもない。ホテルはと尋ねると、雰囲気から察したのだろう。安いホテルがあるという。紹介してもらったホテルでは自転車は部屋におかしてくれる。
携帯を開くとピットツルオカさんから早速調整の仕方のメールが入っている。ありがたい。歯ブラシで細かいところまで汚れを落とし、
オイルをさして軽く拭き取り、自転車を上下逆にしてアジャスターボルトで調整すると復活したようだ。明日の走りが楽しみ。
昨日、今日とデジカメでは写真を撮ったが携帯で撮るのを忘れた。
ボケがはじまったのかなー。そんなわけで写真が送れないことをお許しください。
5月8日(日)晴
チェシメ〜イズミール
走行距離:85.67q

チェシメの町を出ると、20qほどは原野の中の一本道でアップダウンが多く厳しい。交通料も少なく、信号もガードレールもない。ウルラという町から急に交通料が増える。
イズミルに着いて、タクシーが停まっていたので観光案内所をたずねていると、ちょうどその場を通りかかったサイクリストが声をかけてくれる。
今日は日曜日で観光案内所は休み。何を探しているのと聞かれたので、キャンプ場を探しているというと、キャンプ場はないという。
観光案内書に載っているホテルを聞くと、これから行くバイクショップの近くだから、案内するからついてこいと言われ、一緒にバイクショップに行く。
案内してくれたサイクリストはムハリス ディルマク。バイクショップでは日本から来たというと大歓迎され、お腹がすいているだろうとパン、チーズ、牛乳をだしてくれる。
ムハリスと店のスタッフと雑談したり写真を撮ったりしたあと、バスマネー駅前のホテルに向かう。ホテルに荷物をおろしたあと町に出かける。
運良く食べたいと思っていたさばサンドがあった。ビールと良くあって実にうまい。
5月7日(土)晴
ピレウス〜シオス〜チェシメ
走行距離:28.82q

フェリーが予定より45分遅れ、9:15にシオスに入港。チェシメ行の出港時間は10:30と17:00。世界遺産に登録されているネア・モニ修道院へ行ってみたいので17時にフェリーに乗船することにする。
修道院までは14q、ところが12qが上り。2時間かかってようやく到着。八角形の修道院とモザイク画が素晴らしい。修道院の外からはシオスタウン、エーゲ海、トルコがのぞめ絶景だ。
この景色を眺めながら昼食。港に戻って昨日に引続き長い待ち時間。退屈で疲れる。シオスのパスポートコントロールでギリシャの出国手続き、なんの質問なく、スタンプが押される。
乗客も国際航路の客というよりも、本土と離島間の客といった感じだ。フェリーは予定通り1時間の航海で18時チェシメに入港。パスポートコントロールでトルコの入国手続き。
質問なしでスタンプが押される。税関は行け行けと出口を指差し、質問なし。チェシメの町は入江に囲まれたリゾートタウンのようだ。
下船後観光案内所を探して行ってみると17:30でクローズ。観光案内所に着いたのが18:30。キャンプ場と両替所を紹介してもらいたかったのに残念。
タクシーの集まっているところでキャンプ場と両替所を尋ねたところ、キャンプ場はわからないが、ホテルの案内板が出ている場所と両替所を教えてくれる。両替所はこの時間でも開いているという。
残っている200ユーロをトルコリラに両替。次にホテルの案内板の所に行くと、すぐ近くにホテルが見えたので行ってみると1泊40トルコリラ。ところが今日は満室。
近くにホテルがないかと尋ねると、すぐ裏を指差して、あそこにあるという。ペンションがある。シャワー、トイレ、エアコン、テレビ、アメニティーがそろっている。とても清潔だ。
それで30トルコリラ。日本円で1800円程度だ。イタリア、ギリシャと比べると全く安い。荷物を置いてすぐ食事に出かける。
薄切り肉の巨大な回転焼。削ぎ落としてサンドイッチにして食べるドネル・ケバブ。ビールとあってうまい。元気がでた。明日からトルコを走るぞ。
写真はネア・モニ修道院
5月6日(金)曇後昼頃から晴
アテネ〜ピアレス
走行距離:20.04q

午前中にアクロポリス遺跡へ。はじめにギリシャ最古の劇場ディオンス劇場へ。次にギリシャで一番見たかった古代アテネの栄光を象徴するパルテノン神殿。雄大な姿と巨大な列柱に圧倒される。
次にエレクティオンへ。バルテノン神殿とは対照的に繊細優美。6人の少女像を柱とした柱廊が美しい。次に今も古典劇が上演されるイロド・アティコス音楽堂へ。
これらはギリシャ古代遺跡のハイライトだ。遺跡を見て満足してホテルへ戻る途中にフェリーの案内所があったのでヒオス島への今日の出港時間を尋ねると、17:30と23:59の2便がある。
ヒオス島への到着時間は23:30と8:30。知らない港に深夜に着くのは心配。迷わず23:59に乗船することにする。ホテルに戻ってすぐピアレスに向かう。
12:30ピアレスに到着。すぐにフェリーの乗船券を購入。出港まで時間がありすぎる。どう時間を潰そうか。昼飯を食べり、市内をポタリング。市場へ行くと新鮮な魚、野菜、果物が並んでいる。
値段も安いようだ。次にアギア・トリアダ大聖堂へ。時間が十分あるので、人が途絶えるのを待って写真を撮ろうとしていると、教会の前を通る人のなかで十字を切って行く人が多い。
16:30港に戻る。レストランで時間を潰そうと席に着こうとするとら、二人連れの男が手招きする。自転車でやって来たところを見て興味を持ったようだ。17:30のフェリーに乗るという。
ずっと時間待ちをしていたようだ。片言の英語なので分かり安い。注文したビールを飲み終わると、もっと飲めと勝閧ノ注文して、金を払ってくれる。睡眠薬強盗でもなさそうなのでいただくことにする。
彼らが乗船したあとは待ち時間が長い。自転車で疲れず待つのに疲れた。待ちくたびれた。
写真はバルテノン神殿
5月5日(木)雨降ったり止んだり
アテネ キャンピング〜アテネ市街
走行距離:14.85q

8:30曇空のなかアテネ市街へ。交通量が多く恐い。観光案内所を探して地図もらい、アクロポリスと国立考古学博物館とホテルの場所を聞いて外に出ると雨がふっている。
隣の建築現場の足場の下で雨宿り。30分ほどで止んだので、バトラのユースホステルでマークに聞いたホテルに行くと満室。観光案内書に載っているホテルへ行ってみる。
宿泊料を聞くとバス、トイレ共同で30ユーロ。アテネの中心でこの宿泊料。時間は11:30だがチェックインok。自転車はホテルの中に預かってくれるというので泊まることにする。
荷物を置いて観光に出かけようとするとまた雨。この天気ではアクロポリスはやめて、国立考古学博物館へ行くことにする。アクロポリスはここに連泊して明日だ。
この博物館はギリシャ各地からの出土品が収められているという。特に素晴らしいと思ったのは黄金のマスク。
ホテルに戻って休んだあと、17:30食事に出ようとすると晴れている。昼間晴れて夜降ってもらいたい。天気が逆だ。夕食はパトラで食べてうまかったギロ。
アテネのギロもうまい。
写真は黄金のマスク
5月4日晴一時曇(9:30〜12:00)
コリントス ブルー ドルフィン キャンピング〜アテネ キャンピング
走行距離:89.59q

昨日メールを送ったあと、私のテントの近くにサイクリストのカップルがテントを張る。ドイツからやって来たオスタータグ夫妻。
外のテーブルで明日のルートを調べていると、ご主人のロルフが明日はどこへ行くのと話しかけてくる。アテネだとこたえると、今日走って来たと、
自分が撮ったデジカメの写真を見せながら地図で説明してくれる。アテネではアクロポリスと国立考古学博物館へ行くことを勧められる。
特にコリントス運河では幸運にも船が航行しているところの写真が撮れたという。素晴らしい写真だ。明日キャンプするならと、アテネ キャンピングの場所も地図で説明してくれる。
今日は先ず昨日聞いたコリントス運河へ。船が航行しているところが見たいと暫く待つが船は来ない。残念。スタートして50qほど走ったところで12:30。食事をするところがない。
景色の良い日陰のある場所があったので、湯をわかしてコーヒーを入れて食事。なんだかキャンプの続きみたいになってしまった。
アテネまで30q付近から今まで少なかった交通量が急激に増え緊張する。アテネまで10q付近で、昨日ロルフから聞いたキャンプ場が見えた。
キャンプ場にテントを張ったあと、くのスーパーで買い物。夕食の準備をしていると、途中でガソリンストーブの火が消えた。掃除をしたら復活。
やっぱり普通ガソリンだとだめなのかなー。ホワイトガソリンがあればいいが。先が思いやられる。今日も又私のテントの隣にドイツからやって来たというサイクリストがテントを張る。
ニルスという。彼は昨日のロルフと同じように、私とは反対方向からだ。彼もアクロポリスと国立考古学博物館へ行くことを勧めてきた。
明日はアテネでホテルを探し、アクロポリスと国立考古学舶ィ館へ行くことに決まり。
写真はコリントス運河
5月3日(火)晴
連泊
走行距離:3.2q
朝日を見ようと6時に起きたが曇がかかって見えない。もう一眠りして7:30に起きると晴。今日も1日良い天気で気分がいい。
午前中は洗濯と自転車の手入れ。昼近くになって昨日通って来た近くのスーパーに買い物。食料を買って戻ってくると、昨日通って来た道にキャンプ場の表示が出ている。
昨日は注意力が散漫だったのか。まずいなー。昼はスーパーで買ってきたビールとつまみとサンドイッチ。天気がカラッとしているのでビールがうまい。
午後は海辺で観光案内書をみたり昼寝。
居心地がいいのでここに居着いてしまいそう。たまにはこをな日があってもいいか。
5月2日(月)曇→10:30〜晴
パトラ〜コリントス
走行距離:147.94q

スタートしようとしてgpsの電源を入れようとしたが入らない。昨夜今日のルートを調べ、電池を充電しておいたに。電池を変えてみたがダメ。大ショックだ。
まだイタリアしか走っていないのに。前回ポルトガルからイタリアまで走ったときは地図を頼りに走った。そのときのことを思いだし、気をとりなおして地図を頼りに走ることにする。
昨日マークに調整してもらった自転ヤの調子はいい。スタートして70qほど走った辺りから110q辺りまではほぼ海沿いのコース。
左に海、右に民家が連なる。コバルトブルーの海の色と民家の壁の白、全ての民家の屋根の茶色のコントラスが素晴らしい。
キャンプ場までは120qほどと思っていたのになかなか現れない。みつからなければコリントスの市内まで走ってホテルに泊まればいいと思って走り続ける。
140qほど走ったところで尋ねると、すでに3qほど通り過ぎている。往復で6qのロスだ。もと来た道を戻って行くと案内表示がある。
рェ向かう方向にはなく、逆方向には表ヲがある。これではわからないはずだ。バテバテになって18:30ブルー ドルフィン キャンピングに到着。
キャンプ場は素晴らしい景観の海辺にある。{設もレストラン、ミニマーケット、温水シャワー、ガスが無料で使え湯の出るキッチン、湯の出る洗面所、コインランドリーとそろっている。
しかもゴミひとつなく清潔だ。景観も素晴らしい、施設もいい。夜景も素晴らしい。今日は少し走り過ぎたし、このキャンプ場がすっかり気に入ったので連泊することにする。
写真は2件ともキャンプ場からの景観
5月1日(日)晴
バーリ〜パトラ
パトラ市内14.15q

バーリを前日の20時に出港したフェリーがアドリア海を航行し、予定より30分遅れて14時にギリシャのパトラに入港した。
下船後すぐ観光案内所を探して行ってみると日曜のためか閉まっている。観光案内書の地図でユースホステルを探して行ってみると受付には誰もいない。
よく見るとカウンターにはレセプションは16時から、電話にはボタンを押すと係がでるようになっている。
16時になって電話をしようとすると昨日からここのドミトリーに泊まっているオーストラリア人のサイクリストが戻ってきた。
電話をして1泊したいというと、18時に行くから彼と同じ部屋に入っていいという。彼はオーストラリアから東京に2週間滞在して、アテネから走りはじめ、ギリシャまで走るという。
名前はマーク フリーエル。ダホンのクロモリの自転車に乗っている。かなりメカに強そう。自分でスポークの調整をやっている。
自転車の調子はどうかと聞かれたので、フロントのインナーに入れるとチェーンが外れることがあるというと調整してくれる。明日の走りが楽しみだ。
18時にオーナーがきたのでチェックインの手続きをしたあと、明日からのキャンプに備え、スーパーで食料を買っておこうとすると休みだという。ヨーロッパは日曜はダメだ。
夕食に地元の人でこんでいる店があった。スブラキとギロの店だ。そこでスブラキとギロを食べる。実にうまい。
厚めのクレープのようなものに並んでいる肉や野菜を指差して挟んでもらう。もう病み付きになりそう。
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