熟年自転車ひとり旅「ユーラシア大陸横断ツーリング」 後編(2011年8月11日〜20日)
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はじめにスタートまでの出来事を書いておきたいと思います。インターネットでローマ行きの片道の格安航空券を探したがみつからない。
ある旅行会社に行くと、片道航空券では入国できないと言って断られる。次にJBTに行くと、中国国際航空の成田発北京乗り継ぎローマ行の予約が取れる。
ところが後日電話があり、片道航空券では入国できない恐れがあるのでビザを取ってくださいと言われる。
イタリア大使館に電話すると、日本人は90日間ビザなしで滞在できるので観光ビザは出していない。
ローマのパスポートコントロールの係官に質問された場合には旅行目的をよく話してくださいと言われる。jtbにこのことを話し航空券を購入。
ところが4月に入ってjtbから電話があり、中国国際航空の成田ー北京の時刻変更があり、乗り継ぎができなくなったというので、これをキャンセル。
アエロフロートの成田発モスクワ乗り継ぎのローマ行があると言われ、これを購入。
アエロフロートの搭乗手続の時間と自転車の持ち込みの話をすると、自転車については乗せられるかどうかロシア本国に問合せ、後日回答すると言われる。
結果は乗せられることになったが、こんなことはその場で即決してもらいたいものだと思う。
出発前に以上のような面倒なやりとりで疲れた。
8月20日(土) 曇のち11:15頃から晴
張掖〜山丹(シャンダン)
走行距離:70.09q

朝一番で大仏寺へ。入場料はパスポートを出すと年齢が60歳以上であることが確認され半額。
伽藍には山門、大仏殿などの古建築が並び、古刹の雰囲気が漂っている。大仏殿の中には釈迦涅槃像が横たわり、その周囲には十大弟子などの塑像が並んでいる。
見ごたえ十分だ。大仏寺の帰りに釘を一本も使っていないという万寿寺木塔に立ち寄り、宿に戻って10時にスタート。
昨日から自転車は高速道路を走らせてもらえなくなったので一般道で行く。酒泉あたりから国道312号線も整備され心配はない。
山丹の町の資料や地図をもっていないので、町の中を少し走ってみる。ホテルが多い地域があったので、その中の安そうな旅社に泊まる。
8月19日(金) 晴一時霧(8:30〜11:15)
元山子〜張掖(チャンイエー)
走行距離:122.59q

久しぶりに朝から晴れている。張掖まではは昨日に引続きロングラン。
7:30の早い時間のスタート。高速道路に入ろうとすると、自転車はだめだという。中国ではじめて拒否される。
これからは一般道を走ることになりそうだ。8:30頃から霧が発生。9時頃からさらに霧が深くなる。
視界が悪く危険な状態。気温も低くなって寒い。レインウエアを着て、ライトをつけて、スピードを落として慎重に走る。
9:30頃から霧が薄れ、普通のスピードで走れるようになる。10:15頃ようやく霧が晴れて陽がさしてくる。気温も上がり、久しぶりに暑さが戻ってくる。
臨沢という町を走っていると自転車店があったので、パンク修理用のパッチを買おうと寄ってみる。
パッチを見せ、これがないかと聞いたが、何だかわからない様子。チューブがあったので張るゼスチャーをするとようやくわかったようだ。
こんな調子だからあるわけがない。張掖の中心にある鎮遠楼の近くにはホテルが多い。2軒断られ、3軒目でチェックイン。
もう宿泊を断られるのに慣れてしまって何も感じない。泊めてくれるところに泊まればいい。泊まった招待所の若い男性がとても親切でいろいろと面倒を見てくれる。
自転車店があるかと聞くと、地図を書いて説明してくれる。3軒あったので行ってみたが、この人何を言っているんだろうという感じ。
どの店にもなかった。パッチの残りは4枚。糊のいらないイージーパッチが9枚ある。これを使いきったら、チューブを1本買って、パッチの代わりにしようと思っている。
昔は古チューブを切ってパンク修理をしていたが、今の中国はそうかも知れない。昨日メールが送れなかったのは酒の飲みすぎ。
中国ではビールもワインもうまくないので、酒屋で女児紅という酒を買って、夜市で酒の肴を買って、部屋で飲んでみた。
アルコール度52%と強い酒なので、お湯割りで飲んでいるうちに酔ってしまった。失礼しました。
8月18日(木) 曇のち17時頃から晴
酒泉〜元山子(シューシャンツー)
走行距離:137.46q

スタート前、自転車をみると後輪の空気があまくなっている。9回目のパンク。タイヤの裏側を触ってみると、糸のように細い針金が2ヵ所に刺さっている。
注意して走っていても、こんな細い針金は避けられない。パンク修理をして8時スタート。高速道路の梧桐泉という出口の料金所で、この町にホテルはあるかと聞くと、
国道312号線を11q酒泉方向に戻ると元山子という町があり、そこにホテルがあるという。11qくらいなら戻ってもまあいいかと元山子の町を目指す。
ところが11q走っても町はみえない。20q以上走ってようやく町が見えてくる。いいかげんなことを言われて怒り心頭だ。
こんなに酒泉の方向に戻るなら、高速道路を17q先の高台まで走ったほうが、明日行く予定の張液に近づくのでよかった。
元山子の町にバテバテで到着。町には住宿が数軒ある。夕食がまだなので、食堂と住宿が併設されているところに泊まることにする。
メニューをみてもわからないので、金額を言って料理はお任せ。白米のご飯と肉入り野菜炒めのようなものがでてきた。
いつもと違って辛くなくうまい。住宿の奥さんがとても親切で、料理のこともそうだが、明日の朝食にパンを買いたいというと、近くの店まで案内してくれる。
ご主人は店の中でたばこを吸いながらテレビを見ているだけで何もしない。この店は奥さんでもっているにちがいない。
8月17日(水) 雨のち7:30頃から曇
嘉峪関〜酒泉(ジューティエン)
走行距離:43.5q

6時に目が覚めて外を見ると、思ったとおり昨夜遅くから降り始めた雨が、小雨にはなったもののまだ降っている。
雨なかは走りたくないので2度寝だ。7:30目が覚めると雨がやんでいる。食事をしたあと酒泉までは30q程度と近いので、少し空模様みて9時スタート。
途中でマウンテンバイクに乗った中国人の5人のグループに出会い、方向が同じなので、酒泉まで一緒に走ることにする。5人とも自転車はジャイアント。
メイド イン タイワン と笑って答えてくる。酒泉までに2回迂回するところがあり、迂回したところはいずれも砂利道で、昨夜からの雨でひどい泥んこ道。
自転車は泥だらけ。酒泉の町に入って皆で昼食。いつもは一人なので一品料理が多いが、今日は6人で6品の料理。
中国料理はおうぜいで食べると料理の数が増えていい。筆談をまじえて話ながら、楽しく美味しく食べたうえに支払いまでしてもらって感謝。
どこの国でもサイクリストにはお世話になる。本当にありがたいことだ。酒泉の町を少し走ったあと記念撮影。
彼らは先を目指し、私はこの町の中心的存在と言われている鐘鼓楼へ。四方に開けられ通路の上に建っている。
四方のどの方向から見ても美しい。鐘鼓楼の近くにはホテルが集まっている。1軒目、2軒目はいつものように、外国人でお断り。
3軒目は宿泊料の交渉が済んで、自転車の置き場を聞くと、自転車の人はお断り。自転車を嫌うところはこっちからお断りだ。
4軒目でチェックイン。自転車を洗って注油。自転車は3軒目と大違い、部屋の中へ。夕食を食べて宿に戻り、お湯をもらいにゆくと、事務所に家族が集まっている。
お湯が沸くまで家族の人たちと筆談をまじえながら雑談。とても暖かい感じのする家族で心が和む。いい宿に泊まることができた。
写真は一緒に走った中国のサイクリスト 写真は鐘鼓楼
8月16日(火) 晴のち13時頃から曇
嘉峪関滞在

今日は嘉峪関への観光。出かける前に宿の受付でタクシーで行けばいいのか尋ねていると、チェックアウトしようとした5人の宿泊客が、
宿の前のバス停から4路のバスで行けといい、一緒に宿を出てバス停まで案内してくれる。バス停は宿から数十メートル。運賃は1元。
タクシー代を節約できた。バスに乗ると、日本語で「日本人ですか」と声をかけられる。西矢さんといい、ご主人が岡山県生まれ、奥さんが吉林省生まれで現在尼ヶ崎に住んでいるという。
ご主人はやや日本語がわからないところがあるが、奥さんは中国訛りはあるものの日本語は堪能。日本から中国を旅行中で今日は嘉峪関へ行くところだという。
西矢さんに聞いてはじめて知ったが、中国の施設の入場料は、60歳以上は半額、70歳以上は無料。日本人もパスポートを見せればこの制度が適用されるという。
入場券売場でパスポートを見せると半額になった。敦煌では外国人料金を適用され、中国人より高い入場料を払ったのに。中国は入場料が高い。
ちなみに敦煌の莫高窟の入場料は180元(2700円)。観光の話になるが嘉峪関は万里の長城の西端にある関所。
城壁に囲まれた広大な要塞をみると、今シルクロードを走っていることを実感し、感慨深いものがある。万里の長城博物館では、万里の長城の全容を知ることができた。
ここは見る価値が十分あるところだと思った。昼頃宿に戻り、市場で昼食をしたあと、自転車の手入れをして昼寝。鋭気を養い明日への走りに備える。
8月15日(月) 曇のち9:10頃から晴れたり曇ったりのち12:00頃から晴
赤金堡〜嘉峪関(ジャーユーグァン)
走行距離:103.67q

今朝も3日続きの曇空のなか7:30スタート。曇空でもこれから晴れてきそうな明るい曇空。思ったとおり9:10頃少し陽がさしてくる。
暖かくなってきた。夏なのに暖かくなってきたという表現がぴったりの感じだ。この地方は砂漠地帯なので、天気がよければ暑く、夏でも天気が悪ければ寒いのだろうか。
甘粛省に入ってから高速道路を走っていると、立体交差しているところでは必ず写真のような「シルクロード国際旅行フェスティバル」の横断幕が掲げられている。
特にどこかでイベントでも行われているのだろうか。ご存じの方お知らせください。嘉峪関の町に着いて、少し町の中を走ってみる。
新華北路から新華中路にはホテルや商店が集中している。このあたりに泊まることにし、招待所をあたってみたところ、多分外国人だからということで、
1軒目、2軒目で断られる。3軒目でチェックイン。町の中心なのに40元と予想外に安い。ただしエレベーターのない4階。
安いので我慢。宿のすぐ近くに市場があったので出かけ、ハーフパンツがあったので30元を30元に値切って購入。
これではく物の心配がなくなった。夜は夜市に出かけ、そこで夕食。昨日も今日も白米のご飯を食べて満足。
8月14日(日) 曇のち9:15頃から雨
玉門市〜赤金堡(チージェンチェン)
走行距離:52.56q

昨日に続き7:30の早いスタート。濃霧。クルマはライトをつけて走っている。町中をgpsを頼りに高速道路に乗る。8:30霧が薄れてくる。
晴ることを期待して走っていると、9:15昨日と同じように小雨が降り出す。高速道路の最初の出口でこの町にホテルはないかと聞くと、
この町にはない、24q先の赤金堡にあると言われ、仕方がないので赤金堡を目指す。11時小雨から霧雨に変わる。
11:30高速道路の赤金堡の出口に到着。先を目指すかこの町に泊まるか迷ったが、空模様からこの町に泊まることにする。
正午にこの町に到着。招待所が2軒ある。その内の1軒にゆくと受付に誰もいない。もう1軒の招待所に行こうとすると、宿泊客に声をかけられ、
電話をして招待所の人を呼んでくれる。招待所の人がくると招待所の人と宿泊客が荷物を部屋まで運んでくれる。皆親切なんだよナー。
チェックインのあと、昨日とは逆に雨が強く強まる。不幸中の幸い。昨日用意しておいたパンで昼食。
雨で濡れたものを干したり、自転車の手入れをしたあと、近くの市場で明日の食料を購入。商店でワインを購入。
わからないテレビを見ながら、昼間からワインを飲んで過ごす。いつの間にか眠ってしまい、16:30目が覚める。雨はほとんど止んでいる。
18:15傘をさすほどの雨ではないので夕食を食べに近くの食堂へ。メニューを見てもわからい。表の看板に絵がでていたものを注文。
焼きうどんのようなものだったが、肉やいろいろな野菜が入っていてうまい。量も多く満足。食事をして表に出るとようやく雨がやんでいる。
明日の天気に期待。
8月13日(土) 曇一時雨(9:00〜13:30)
橋湾〜玉門市(ユーメンシ)
走行距離:50.41q

今日は嘉峪関までの距離を稼いでおこうと、曇空のなか7:30の珍しく早いスタート。ところが9時頃から雨が降り出す。
空模様からすぐにやみそうもないので、道路が立体交差しているところで、レインウェアを着て、バッグにカバーをかけ、雨仕様に整えて走り続ける。
町があるのは30〜35q先の玉門市。ここまで走って泊まることにする。11時頃から少し止んだので先を目指そうとすると、玉門市が近づいたところで又降り出す。
気持を惑わす降りかただ。あきらめて玉門市に泊まることにし、高速道路から降りる。せっかく早い時間にスタートしたのに、なにもならない。
宿は2軒断られ、多分外国人だから。3軒目でチェックイン。皮肉にもチェックインしたとたんに雨が止んだ。
雨で濡れたものを干したり、洗濯をしたり、ついでに雨で濡れた靴も石鹸でよく洗った。これで足が匂わなくなる。
8月中旬だというのにとにかく寒い。天気が悪いからだろうか。町の中では皆長袖や上着を着ている。
この地方はこんな気候のようだ。明日は何を着て走ろうか。
8月12日(金) 曇13:15ころから時々小雨
瓜州〜橋湾(シャオワン)
走行距離:93.04q

風がやんでいる。一昨日、昨日の猛烈な風が嘘のようだ。曇空、無風状態のなか8時スタート。
10時休憩。10:10走りだすと弱い向風が吹きはじめる。10:30向風が強まりだす。時速は7〜8q。11:30さらに向風が強まる。
時速は6〜7q。このところ風のことばかりで恐縮だが、砂漠の中で3日も続けて強烈な向風にあうと、スタミナを消耗するだけでなく、走る気力もいささか衰えてくる。
12:30ちょうど風よけになる橋があったので昼食。食料は昨日キャンプに備えて買ったので十分にある。
メニューは2種類のバン、蜂蜜、ドライフルーツ、梨、コーヒー、お茶。昼食を終え、13時走りはじめようとすると、嬉しいことに今まであれほど強く吹いていた風がピタリとやんでいる。
今日の風はどうなっているんだろう。風がやんだと思ったら、13:15今度は小雨がパラつく。レインウェアを着るほどではないが、その後も時々小雨がパラつく。
小雨が降った影響か、気温が下がり、この夏の時期なのに長袖シャツ1枚では寒い。半袖シャツを重ね着。砂漠の中で天気が悪くなったのは、今回のツーリングでははじめて。
砂漠の中では天気が悪くなると、これほど気温が下がるのだろうか。16時さらに気温が下がってきた。半袖シャツをもう1枚重ね着。
17:30高速道路をおりて、1qほど走ったところに住宿を併設している食堂があったのでここで夕食。白米のご飯は丼に山盛り、すごい量だ。
食べ終わり、雨は今はやんでいるが、いつまた降り出すか心配なのでそのまま泊まることに。なんと宿泊料10元。シャワーなし、トイレは共同のボットントイレ。
でも店の人はとても親切。ポットに入れたお湯を持ってきてくれたり、自転車は雨が降るといけないので、部屋の中に置かせてくれる。
8月11日(木)晴
敦煌から90q地点の砂漠の中の橋の下〜瓜州(グアジョウ)
走行距離:32.05q

風が止むのを期待して朝を向かえたが、風が止まない。昨日より強くなっている。時速は5〜6q。
ハンドルをとられ、もがきながらの走りが続く。交通量が極端に少ないことだけが救いだ。7qほど走った有料道路料金所手前で瓜の店に呼びこれる。
どこから来たの、日本人と聞かれ、地図を見せながら、こういうルートを走っていると説明。
会話集を見ながら雑談。なにも買わないのに瓜、肉まんのサービス。土産に乾燥した瓜とウーロン茶もいただく。
写真を撮らせてもらおうとしところへ観光バスが到着、商売に集中してしまったため、写真も撮れず、名前も聞けず失礼する。
残念。料金所を通って、中国はどこの有料道路も自転車は無料。自転車通行禁止でも何も言われない。料金所から瓜州までは25q。
ここから10qほど走るとようやく砂漠が終わり、街路樹や畑、民家が点在する。進路が変わったため、風が今まで真正面から受けていたのが、進行方向右横からとなる。
時速はq12〜13q。横風の影響を受けるとはいへ、一昨日の午後から今までの猛烈な向風の中での走りと比べると別世界のようだ。
13時に瓜州に到着。時間は早いし、30qほどしか走っていないが今日はこの町に泊まることにし、町の中心あたりにあった招待所に泊まる。
宿では自転車の手入れ、今朝調子が悪かったガソリンストーブの手入れ。なんとか今日は使えたが、ホワイトガソリンでないとすぐ調子が悪くなるようだ。
砂漠を走って汚れているので洗濯。キャンプに備えて食料の買い物。せっかく早く着いたのに、ゆっくりすればいいのに、こんなことをしている。貧乏性はなおらないなー。
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