熟年自転車ひとり旅「ユーラシア大陸横断ツーリング」 後編(2011年7月21日〜30日)
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はじめにスタートまでの出来事を書いておきたいと思います。インターネットでローマ行きの片道の格安航空券を探したがみつからない。
ある旅行会社に行くと、片道航空券では入国できないと言って断られる。次にJBTに行くと、中国国際航空の成田発北京乗り継ぎローマ行の予約が取れる。
ところが後日電話があり、片道航空券では入国できない恐れがあるのでビザを取ってくださいと言われる。
イタリア大使館に電話すると、日本人は90日間ビザなしで滞在できるので観光ビザは出していない。
ローマのパスポートコントロールの係官に質問された場合には旅行目的をよく話してくださいと言われる。jtbにこのことを話し航空券を購入。
ところが4月に入ってjtbから電話があり、中国国際航空の成田ー北京の時刻変更があり、乗り継ぎができなくなったというので、これをキャンセル。
アエロフロートの成田発モスクワ乗り継ぎのローマ行があると言われ、これを購入。
アエロフロートの搭乗手続の時間と自転車の持ち込みの話をすると、自転車については乗せられるかどうかロシア本国に問合せ、後日回答すると言われる。
結果は乗せられることになったが、こんなことはその場で即決してもらいたいものだと思う。
出発前に以上のような面倒なやりとりで疲れた。
7月31日(日) 晴
トルファン〜ピチャン(シャンシャン)
走行距離:113.43q

スタートしようとすると前輪のタイヤの空気が抜けている。出鼻をくじかれた。とりあえずチューブを交換してスタート。
今日は暑さに備え、いつもの水2.5リットルに加え緑茶の0.5リットルのペットボトルを追加。
昨日1日観光ツアーで来た火焔山の前を通る。昨日は入場料を払って中に入ってたが、展示もたいしたことはないし、道路から見るだけで十分。
無駄な観光だった。高温と熱風は一昨日と変わらないが、火焔山を過ぎて少し走ると、樹木が生えて日陰のあるところもある。
途中には道路沿いに町もある。食事や補給ができる。ピチャンについて地元の人と話しをすると、町の名をピチャンとは言わず皆さんシャンシャンという。
よくわからないがウイグル語なのだろうか。ホテルを探すが、安いホテルは日本人ということで軒並断わられる。
中心街からはずれたところでようやく泊まることができた。当局の締め付けが強い町なのだろうか。走るよりホテル探しで疲れた。
7月30日(土) 晴
トルファン滞在

今日は1日観光ツアー。10時ホテルに日本語を話せるウイグル人のタクシー運転手が迎えにくる。
温厚そうなとてもいい感じの人だ。ホテル従業員のお母さんとよく似ているのですぐわかった。
先ず銀行で両替。トラベラーズチェックを元に両替するのに40分もかかった。中国銀行の本店でこんなに時間がかかって、出足から疲れた。
アスターナ古墳群、火焔山、蘇公塔、交河故城、カレーズを回ったが、1日観光ツアー料金300元、入場料全部で170元。
1日かけて、高い料金を払ってまで見て回る価値は私にはなかった。暑いだけでホテルに戻ると疲れてくたくた。
トルファンの観光は青年路のぶどう棚、バザール、わざわざ入場料を払わず道路から見る火焔山で十分だ。ドミトリーに入ると部屋が雑全としている。
使ったものが散らかりほうだい。あまりにひどいので驚いた。昨日同宿だったフランス人の男女はもういない。
旅のはじはかきすてなのか、こんなバックパッカーがいるとは残念だ。

写真は西遊記でお馴染の火焔山
7月29日(金) 晴
達坂城〜トルファン
走行距離:103.61q

今日は暑くて参った。写真のように道路の両側は大粒の砂利。その上を通ってヘアドライヤーの温風のような風が吹き付ける。
ホテルで今日の気温を聞くと39度。道路上の気温はさらに高かったのだろう。日陰が全くない。
とまっている大型トラックの陰で休んだり、橋の下で休んだり、日陰を見つけては休憩をとりながら走り続ける。
16時国道312号からトルファンに入り、ぶどう棚の続く青年路を100mほど入ったトルファン賓館のドミトリーに泊まる。
中国に入ってからgpsの中国正規版のソフトが大活躍。町を抜け、目指す方向の幹線道路にでるのに本当に楽だ。
特にウルムチでは宿から国道312号にでるのに15qほどあったが、迷うことなくすんなりでられた。
トルファンでは旅行会社で1日の観光ツアーを申し込もうとすると290元、高いのでやめた。次にバザールへ。
ウイグル族の帽子をかぶった人やイスラム風のスカーフをかぶった女性が目につく。商品もウイグルの帽子、スカーフ、刺繍などが売られている。
食べ物もカバブやポロ、ラグメンなどウイグル料理がそろっている。ホテルに戻って1日の観光ツアーについて尋ねると、従業員の息子がタクシーの運転手。
1日観光ツアーを昼食付きで300元で交渉成立。旅行会社で申し込まなくてよかった。明日は1日観光ツアーだ。
7月28日(木) 晴
ウルムチ〜達坂城(ダーバンチョン)
走行距離:97.14q

ウルムチからトルファンまでは200q以上ありそうだ。
私の脚力では1日で走るのは無理なので、ウルムチから100qほどの位置にある達坂城という町を目指す。
国道312号に入ってから、進行方向左側に万年雪だろうか、写真のように雪をかぶった山が見える。
名前がわからない。わかる方がいたら教えてください。達坂城に入るとさらに近くに見える。
達坂城の町の中心は狭い。自転車で一回りすると宿は4軒あった。外観から住宿と看板が出ている宿に泊まることにする。
奥さんが宿泊手続きを済ませたところへご主人がやってきて、外国人を泊めていいか警察に電話。真面目な人なのだろう。
歩いて1、2分の警察に一緒に行ってくれという。何か手続きがあるらしい。
警察に行くとパスポートをコピー、さらに外国人住宿登記表に記入して提出するように言われる。奎屯の民警とは違って紳士的。
宿のご主人が許可証のような書類を受け取る。面倒くさいけど他に泊まるところがないからしょうがない。宿のご主人はかなり緊張していたが、私は奎屯
で民警に付け回されたりしたのでこのくらいのことではもう驚かなくなっている。
7月27日(水) 晴
ウルムチ滞在

今日はウルムチに滞在して、買物に1日を費やす。ウルムチでは商店が開店するのは10:30。
先ず自転車店へ。ところが今日は閉店。がっかりして帰ろうとするとシャッターが開いた。
閉店なので店のスタッフがサイクリングに出かけるところだった。ジャイアントの専門店のようだ。
ジャイアントのマウンテンバイクがずらっと並んでいる。部品を買いそろえる。
インナーワイヤー2本、アウター、指切りグラブ、合計77元。1155円。安い、仰天の価格だ。
次に少しでも荷物を軽くしようと、郵便局で資料やカイドブック等を郵送。次にデパ地下でチーズを購入。
中国に入ってチーズを売っている店があったのは初めて。中国の料理にチーズはあわないからなー。
コーヒーもなかなか売っていないので、スーパーでコーヒー、砂糖、蜂蜜を購入。最後にスポーツ用品店でハーフパンツを購入。
60元。900円。ウルムチは大きな町なので買物をするより店を探すのが大変。
でも中国は料理はうまいし、物価は安いし、移住すれば豪華な年金生活が送れそうだなー。
自転車のスペア部品はそろったし、食料も買いそろえたし、明日からまた走りはじめよう。
7月26日(火) 曇のち晴(9:30〜14:30)のち曇
呼図壁(コズシャー)〜ウルムチ
走行距離:110.98q
朝のうち曇。8:30曇っていると走りが楽だと走り出すと、9:30になるともう晴れてくる。
11:30頃から風が強まり、ところどころで土煙があがり、遠くが霞んで見える。でも追い風だ。風に乗って好調に走る。
国道312を下りると、追い越していった日産車から下りてお茶のペットボトルの差し入れ。日本びいきの人だ。
ウルムチの町に入ってから、各国のバックパッカーが集まる宿に泊まろうと行ってみると1軒目が満室。2軒目に行くとここも満室。情報交換ができず残念。
ガイドブックに載っている宿に行こうと走り出すとすぐパンを焼いている店があった。パンが好きなのでこういう店があるとすぐ立ち寄ってしまう。
パン屋で近くに安い宿がないかと尋ねると、すぐ近くにあると言われ、行ってみると宿泊料50元、安いのですぐ泊まることにする。
宿の近くの公園ではイベントなのか、毎日なのかわからないが、数十軒の屋台が出ている。そのうちの1軒でモツの煮込みとパンを注文。
うまい。酒があればなー。このところニンニク、ニラ、トウガラシの入った料理ばかり食べている。臭いが身体にしみつきそう。
7月25日(月) 晴
石河子市〜呼図壁(ヨズシャー)
走行距離:72.61q

9:45ホテル近くの中国銀行の支店に行くともう開店している。9時開店という。ホテルでいいかげんなことを言われ、スタート時間が1時間のロス。
支店では両替ができない。atmで引き出そうとすると機能しない。他のatmの前にも誰もいない。どうも現金を入れていないようだ。
仕方がないので、本店の場所を聞いて行ってみる。ドルと試しに円を両替してみる。担当者が円を扱うのが初めての様子。
ベテランらしき人と相談している。結局両替にかかった時間が40分。遅くて参った。それ以上に、私の後に並んでいる人はいらいらしたことだろう。
10:50あらためて銀行の前からスタート。ここから国道g312に入るまでに12q。またいつもの原野と畑の無補給の一本道。
16時国道から下りて呼図壁に向かう。10qほど走るとようやく町らしいところに着いた。最初にあった旅館に泊まる。宿に荷物を下ろし、近くの市場で買い物と食事。
うどんを打っている店があった。親指ほどのうどんを手で器用に素早く鉛筆ほどの太さにする。
手捌きが見事。これを茹で、肉と野菜を混ぜて皿にのせて出してくれる。うまい。量も日本の2倍以上。今日は一昨日、昨日のような当局のチェックはあるまい。
明日はいよいよウルムチを目指す。
7月24日(日) 晴
奎屯〜石河子市(イークージシ)
走行距離:128.51q

中国に入ってからフロントの3段だけの変速で走り続け、ピットツルオカさんにはご心配をおかけしましたが、フリーのアウターを交換して走りが楽になった。
これまでほぼ平坦な道ばかりで苦しい走りがなく幸運だった。今日も原野と畑の中の一本道。
石河子市入口手前7qにガソリンスタンドがあったが、それまでは全くの無補給地帯。石河子市は面積が大きい町なのだろうか。
町の入口から中心部まで10qほどもある。旅社があったので宿泊料を聞くと40元、昨日の様なことがなければよいがと思いつつ、安いので泊まることにする。
荷物を下ろし、近くの市場で食事と買い物。何もかも安い。驚くことに北京ダックが16元だ。ところが宿に戻ると昨日と同じこと。
また密告があったようだ。宿の奥さんが日本人は泊められないという。今日は公安も民警もいないが宿を移ることにする。
近くに旅社が2軒ほどあったので、試しに泊まれるかどうか聞いてみると、やはりだめだった。これが中国の実態か。
中国元の現金が少なくなってしまったが、土日で両替ができなかったので、明日は銀行で両替してからスタートすることにする。
ホテルのフロントで銀行の開店時間を聞くと10時。ウルムチまで走ろうと思ったが、ここからはまだ100q以上あるので、適当な町で泊まろう。
7月23日(土) 晴
奎屯滞在

7:30朝食ができる店がないかと宿を出ると、すぐ近くに小包子の店が開いている。この店でサイクルスーツで身をかためた2人の男性が食事をしている。
小包子と豆乳を注文しておいて、宿から自転車を持ち出し、2人の隣に座らせてもらう。
2人に自転車を見せ、修理できる店がないかと尋ねると、食事代を払ってくれたうえに、自転車店まで案内してくれる。
開店は9時、その時間に行くように、仲間が待っているのでと言って走り去る。
すぐ走り去ってしまったので、せっかくいい人に出会って親切にしてもらったのに、名前も聞けず、ろくにお礼もできなかった。申し訳ないことをしてしまった。
自転車店に10時に行くと、安いマウンテンバイクは置いてあるがパーツ類はない。それでもよくわからないメーカーのアウターで交換、満足できる状態ではないが変速できるようになった。
修理代は2元。円で30円。日本では考えられない値段だ。宿から自転車店に行くまでの間に6回目のパンク。細い針金状のものが3ヵ所に刺さっている。
チューブを交換。チューブ代は20元。アウターの交換とチューブ代、なんだか代金の内容がよくわからない。
宿に戻ってパンク修理をしたり、雨で濡れたテントやブルーシートを乾かしていると公安がやってくる。日本人が泊まっていると密告(通報)があったのだろうか。
パスポートとビザを見て、旅行かとの質問で簡単に終わり。宿の奥さんが心配そうにしていたので、安心させるために、公安と握手をしてみせる。
そのあと理髪店に行きたいというと、奥さんが店まで連れて行ってくれる。宿に戻ると今度は男が警の身分証明証を見せ、パスポートの提示を求められる。コピーまでとっている。
昼食をして宿に戻るとまだ待っている。買い物に行くとあとについてくる。宿に戻ると奥さんにいろいろ話しをしている。奥さんの話しでは、この宿は外国人が泊まる宿ではない。
外国人が泊まる宿に移るようにということなので、民警のいう宿に案内するという。冗談じゃないと思ったが、宿がどんなめにあうかわからないので移ることにする。
案内されたホテルは200元。高いので自分で探すという。ホテルを探していると民警が自転車でついてくる。面白くないので、信号と上り坂で尾行をはずしてから、落ち着いて宿を探す。
食堂の2階に住宿(民宿)があったので泊まることにする。また民警がくるといけないので、自転車は目立たないところに置いてもらい、外には行かずこの食堂で夕食を済ます。
中国ではまだこんなことがあるのだ。残念ながら民主化はまだまだ先なのだろうか。
7月22日(金) 晴
托托〜奎屯(クイトン)
走行距離:124.99q

今日も原野の中の一本道、全く店がない。それでも右手に雪の残った美しい天山山脈(?)が見える。正午になっても店がない。
持参のパン、チーズ、蜂蜜、コーヒーで昼食。30分ほど走ると食堂と商店が並んでいる。どうもタイミングが悪い。スタートから60q地点で4回目のパンク。
70q地点にガソリンスタンドと宿が並んであったが、道路沿いで音がうるさそうなので先に進むことにする。90q地点からは草も生えない、砂漠のようになる。
100q地点をすぎて工場のような建物が続く。120qをすぎてようやく町が現れる。大きな町だ。町の入口近くのガソリンスタンドで安宿を尋ねると、石河子街に行くといいと言われる。
石河子街に行くと平安旅社で声をかけられる。1泊15元、安いのですぐ泊まることにする。宿のご夫婦がとても面倒見がいい。
明日の食料や夕食に北京ダックを食べたいというと、地元の人が行く店へ連れて行ってくれる。なんと北京ダックが35元。宿泊料といい北京ダックといい破格の安さ。
ものの価格がわからなくなりそう。大きな町で自転車屋もありそうだし、自転車の手入れ、パンク修理、雨で濡れたテントやブルーシートを干したり、宿のご夫婦が親切だし、もう1泊しよう。
写真は天山山脈
7月21日(木)晴一時曇(19:00〜19:30)
五台(ウタイ)〜托托(コワクワ)
走行距離:134.64q

地名の読み方は、発音を聞いてカタカナにしているので正確ではないかもしれない。あしからず。
五台から100qほど走ったところでキャンプか宿に泊まるつもりで8時スタート。
11:30スタートから45q地点でナンを焼いている店があったので、少し時間が早いが昼食。焼きたてでうまい。
70q地点で地図に乗っている精河という町があったので泊まろうかと迷ったが、時間はまだ14時、先に進むことにする。
ところが今度は100qを過ぎても原野が続き、町が現れない。水が少なくなってくる。
原野のなかで何か工事をしている人を発見、水をいただく。水をいただいたので、17時パンとコーヒーで腹ごしらえをして、町があったら泊まろうと走り続ける。
19時今まで晴れていた空が急に黒い雲におおわれ、稲光が光り出す。原野のなかで自分が雷の標的になっているようで恐い。19:30ようやく町が現れた。
ホテルがあったのですぐ泊まることにする。荷物を下ろし、食事に出かけようとするとするともう晴れてくる。
なんという天気だ。夕食をすませ宿に戻って、会話集を見ながら、この町の名前を聞いたり、いろいろ話しをする。
宿の女性4人も、この町に外国人がくるのは珍しいようで、筆談を交えて楽しく過ごすことができた。それにしても今日は走り過ぎ。疲れた疲れた。
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